鳥取県 — 因幡・伯耆
因伯史話会 編『因伯昔話』(1911)を底本に、14話を掲載しています。この文献の話には通し番号が無いため、話番号は本サイトで付けた収録順の通し番号です。
- 第一話德尾の森の大坊主因幡国、野見宿禰を祀る德尾の森は昼も暗く「大坊主」の化け物が出ると評判であった。鳥取藩の武士・羽田半彌太が正体を見届けようと…
- 第二話佐治谷の與太の話因幡国八頭郡佐治谷は正直すぎて時に間が抜けた者が多い村であった。与太という若者が親類の葬式の手伝いに出かけ、屋根の上の烏を和…
- 第三話天狗の寶物伯耆国大山の麓に住む博打好きの子供・太郎が、ある日大山へ薪取りに行き、樹木の茂った場所で休みながら賽子遊びに興じていると、上…
- 第四話天狗の宝物山で天狗に呼び止められた太郎は、持っていた品物と引き換えに隠れ蓑・隠れ笠を譲り受けるが、帰宅時に燭台の火で燃やしてしまう。焼…
- 第五話剃り女郎気高郡の立見峠に、人を化かして頭を剃り落とす狐が棲み、村人を悩ませていた。庄屋の酒宴で力自慢していた若者二人が退治を請け負い…
- 第六話盗人の悔悟米子町に住む正直な爺と婆の家に、ある夜盗人が忍び込む。物音に気づいた爺と婆は驚いて追い払うどころか、むしろ盗人を家に招き入れ…
- 第七話盗人の悔悟老夫婦の家に賊が塀を破って忍び込むと、婆は追い返すどころか飯を食わせ、破れた塀を近所に見つからぬよう賊自身に手伝わせて直させ…
- 第八話経蔵坊鳥取城の久松山に住む忠義な狐・経蔵坊は殿様の使者となり、江戸と鳥取の間二百里を数日で往復する飛脚役を務めていた。ある時播磨の…
- 第九話湖山長者気高郡に湖山長者という富裕な長者がおり、広大な田地に大勢で田植えをした夏の日、日没が迫っても植え終わらないため、長者は金の団…
- 第十話人助の熊伯耆国日野郡の樵夫九衛門は大雪の山で道に迷い谷底に転落して雪に埋もれ気絶するが、目覚めると熊の温かい手に触れられていた。恐る…
- 第十一話種ヶ池物語因幡国宮下村の長者が細川村から雇った美しい下女たねは、たびたびどこからか柿の実を持ち帰って皆に振る舞う。下男が跡をつけると…
- 第十二話慾張り爺正直な爺が山で団子を落とし、転がった穴に入ると鼠の世界にたどり着く。団子を食べた鼠たちは詫びて金銀財宝を与え、爺は喜んで帰る…
- 第十三話因幡の白兎大国主神の意地の悪い兄神たちが八上姫に求婚するため因幡へ向かう途中、気多郡内海村の辺りで毛のない裸の兎に出会う。兎は鰐と喧嘩…
- 第十四話因幡の白兎隠岐の島から因幡へ渡りたい白兎が、鰐(わに)たちを騙して仲間の数を数えるふりをしながら背中を橋のように並ばせ、海を渡り切る…