寒戸の婆、風の日に帰る
松崎村寒戸の娘が梨の木の下に草履を残したまま行方知れずとなり、三十年余りを経て老いさらぼった姿で不意に帰って来た。人々に逢いたかったと言い残し再び姿を消し、以来遠野郷では風の騒がしい日を「サムトの婆が帰って来そうな日」と言うようになった。
- 出典
- 遠野物語 第八話
- 土地
- 岩手県遠野市松崎町
- 類型
- 神隠し・異界
明治・昭和初期に書き留められた伝説集と昔話集を、一話ずつ読み解き、土地ごとに並べ直しています。いま掲載しているのは三つの土地、二百十九話。 出典はすべて著作権保護期間の満了した文献です
暮れていく方へ松崎村寒戸の娘が梨の木の下に草履を残したまま行方知れずとなり、三十年余りを経て老いさらぼった姿で不意に帰って来た。人々に逢いたかったと言い残し再び姿を消し、以来遠野郷では風の騒がしい日を「サムトの婆が帰って来そうな日」と言うようになった。
一つの話に複数の類型が付くため、合計は話数を超えます。
ここに並ぶのは、記録された類型と存在を題材にした完全な創作です。実在の伝承・事件・人物とは関係ありません。読み終えたら、元になった土地の記録へ辿れます。