T3 — 神霊・信仰
家や山や水辺の神、祀られるものと祀る人の話。
遠野19話
- 第二話早池峯三山女神伝説早池峯・六角牛・石神の三山は、母なる女神が三人の娘を連れて訪れた際、夢見の吉凶で山を分け与えたことに由来すると伝えられる。末…
- 第十四話オクナイサマとオシラサマの祭祀旧家(大同)には桑の木で作った神像オクナイサマを祀り、正月十五日に里人が集まり祭る。同様にオシラサマも祀られ、神像に白粉を塗…
- 第十五話オクナイサマ田植えの奇瑞田植えの人手が足りず困っていた阿部家に、見知らぬ小僧が現れ手伝い、日暮れまでに田植えを終わらせた。小僧は姿を消したが、縁側に…
- 第十六話コンセサマとオコマサマコンセサマを祀る家も少なくなく、その神体はオコマサマによく似る。オコマサマの社は里に多く、石や木で男根を模した像を奉る風習が…
- 第二十一話孫左衛門と稲荷の狐学者肌の孫左衛門は狐と親しんで家運を富ませようと、庭に稲荷の祠を建て京都で正一位の神階を得た。日々油揚げを供え続けると狐は馴…
- 第三十二話千晩ヶ岳白鹿と死助権現千晩ヶ岳の沼は物凄く生臭い谷で、昔隼人という猟師が白鹿を追って千晩こもったことから山の名となった。鹿は片肢を折りながら次の山…
- 第六十一話白鹿に化けた石名高い猟人が六角牛で白い鹿に出会う。白鹿は神とされ祟りを恐れつつ撃つが弾は当たらず、魔除けの黄金の丸を用いても動じない。近づ…
- 第六十九話オシラサマの起源貧しい百姓の娘が愛馬と夫婦になったことを知った父が馬を殺すと、娘は馬の首にすがって泣き、父がその首を切り落とすと娘は首に乗っ…
- 第七十話オクナイサマの由来オクナイサマはオシラサマのある家に必ず伴って祀られる神とされるが、オクナイサマのみを祀る家もある。像の形も家によって異なり…
- 第七十一話老女の秘密信仰オシラサマの由来を語った老女は熱心な念仏者だが、世間一般とは異なる秘密めいた信仰を持ち、作法を親子にも明かさぬ在家の集まりを…
- 第七十二話カクラサマの祟り栃内村字琴畑の入口の塚には、以前は堂内にあったという木の座像がカクラサマとして祀られている。子供たちが玩具のように扱い川へ投…
- 第七十三話カクラサマの木像遠野郷にはカクラサマという木像が数多くあり、栃内の字西内や山口分の大洞にも存在する。信仰する者はなく、粗末な彫刻で衣裳や頭の…
- 第七十四話カクラサマの由来と姿栃内のカクラサマは大小二体、土淵一村では三四体あり、いずれも木の半身像でなたの荒削りの無恰好なものだが人の顔とわかる。カクラ…
- 第八十九話愛宕山で山の神に遭遇愛宕山の頂には昔から山の神が出ると言い伝えられる祠がある。和野の若者が柏崎への道中、愛宕山から降りてくる背の高い人と行き逢い…
- 第九十一話山の神を邪魔した鳥御前の死山々に詳しい鳥御前が茸採りに出た際、大岩の陰で赭い顔の男女が話しているのに出くわし、戯れに切刃で打ちかかったところ蹴られて気…
- 第九十八話路傍の神々の石碑早池峯山・六角牛山など山の名を刻んだ石碑や、山の神・田の神・塞の神を祀る石碑が道端に立てられる習俗があり、遠野郷よりも浜辺に…
- 第百七話山の神より占いの術上郷村の家の娘が早瀬川の河原で見知らぬ丈高い男から木の葉を受け取り、その日から占いの術を得た。この異人は山の神の子にしたもの…
- 第百八話山の神憑依の占い師山の神が乗り移って占いをする者が各地におり、附馬牛村の木挽や柏崎の孫太郎はかつて発狂したのち山中で山の神から術を授かり、以後…
- 第百十話権現様の霊験と火伏ゴンゲサマは神楽組ごとに備わる木彫の像で獅子頭に似る。新張と五日市の組の像が争い新張のものが片耳を失った話や、附馬牛で宿を貸…
紫波郡10話
- 第六話福の神よげない門松を迎えに南昌山へ行った男が笊淵に浮かぶ鴨を見て門松を淵に投げ入れると、淵から現れた女に招かれ水底の座敷でもてなされる。門…
- 第十話若木の箒父は三人の息子に金百両と蔵を与え、三年の間に蔵へ最も価値ある物を入れた者を跡取りにすると告げる。総領息子は財を求めず、破損し…
- 第十一話鼻利き夫は留守中に妻が隣家の男を招いてご馳走することに気づき、外出したふりをして厩の梁に隠れ、二人が餅を搗く様子を長い棒でつついて…
- 第十四話豆こ一つ貧しい老夫婦が見つけた一粒の豆が穴に転がり込み、掘り進めると地蔵様のもとへたどり着く。地蔵様に招かれ膝・肩・頭に上って鶏の鳴…
- 第十五話右衛門太郎と左衛門太郎隣同士の右衛門太郎と左衛門太郎が山小屋に泊まった夜、山の神が遅れてやって来て、それぞれの妻が産む子の性別と持って生まれる運(…
- 第三十六話あぐな千繩学問好きな若者のもとへ天女が降りて妻となり、三年かけて織った布が殿様の目に留まる。妻の正体を疑った殿様は灰の縄千把や雷神を持…
- 第三十七話脛子たんぱこ子のない夫婦が薬師様に願をかけて籠り、満願の夜になったところで本文が途切れている。薬師如来への祈願による子授け譚と推測される…
- 第五十二話玉一譚子のない夫婦が観音に祈願して男の子を授かるが、お告げ通り子は七歳で父を失い、母も盲目となる。成長した息子は川辺で出会った女を…
- 第六十六話七人地蔵様大晦日、妻は三年かけて作った半纏を売り、雨雪にさらされた地蔵たちに笠を買って被せ、足りない一体には自分の笠まで与えて夫婦で家…
- 第八十四話怠け者働かずに美味しい物を食べたいと土産神に願をかけた男は、教え通り足の向くまま歩いて山奥の立派な屋敷にたどり着き、美しい女に迎え…